日本が誇る名車といえばハイエース。車に興味がない方でも一度は耳にしたことのある車の名前だと思います。
車の需要や市場相場は年式が古くなるごとに減少傾向にありますが、実はハイエースだけは特殊な分類に入る車であり、たとえ10年以上年式が古い車種でも100万円以上の買取価格が実現すると言われています。
日本以外にもアフリカや南米、オセアニア、アジア圏を中心に高い人気と販売台数を誇るハイエースは、No.1の盗難車両車としても有名です。
実際にハイエースの買取相場はいくらなのか。需要が高い理由とは。ハイエースの買取相場をグレード別に解説します。
なぜ需要が高いの?ハイエースの需要が高い3つの理由

強靭な耐久性
ハイエースの需要が高い理由には、高い耐久性能が挙げられます。アフリカや中東、アジア圏を中心に販売されているハイエースですが、部品一つずつの耐久性が高く、環境状態が安定しない海外の国にとってはこれ以上に最適な一台はありません。
1年や2年で故障する車よりも10年以上故障せずに何十万kmも走行できる車の方が利用したいと誰もが思うはず。
ハイエースは使いやすさと耐久性を兼ね備え、世界中の方の要求を満たしてくれる一台になります。
日本と海外の市場価値(需要)の違い
ハイエースの日本国内需要はかなり高い傾向にありますが、国外では日本以上に需要が高い人気車となっています。
さらに、日本では10万キロ以上の走行距離がある車は、市場での価値をなくしますが、海外では決して需要が低くなることはありません。
発展途上国では車の購入は一生に一度の大きな買い物であり、例え何十万キロと走行しているハイエースでも価格が下落しません。日本と海外のハイエースにおける需要は全く異なります。
カスタムパーツの充実度
ハイエースの特徴として耐久性に優れている以外にも、カスタムパーツとして車をアレンジするために必要な部品の豊富さにも人気の理由があります。
カスタムパーツの一部を例に出して紹介すると、マフラーやエアロパーツ、メッキパネルなど自分流にアレンジできることもポイントの一つです。
それぞれの地域や環境に合わせて、カスタムパーツをアレンジできるのもハイエースが需要の高い理由ですね。
ハイエースの買取相場はいかに!グレード別に徹底解説

ハイエース100系の買取相場
1989年から2004年までの間に生産されていたハイエース100系ですが、生産が終了して以来10年以上も経過するモデルとなっています。
いくら需要の高いハイエースでも年式を考えると査定額が0円でもおかしくありませんが、海外からは特に需要の高いモデルになっています。
独自の輸出ルートがある買取業車で査定すれば、数万円から数十万円で買取される可能性も考えられます。
【ハイエース100系 買取相場】
1989年〜2004年 | 10万km | 10万km〜15万kmまで | 15万km〜20万km |
100系AT車全グレード | 325,000円〜 | 300,000円〜 | 27,5000円〜 |
100系MT車全グレード | 300,000円〜 | 275,000円〜 | 250,000円 |
参考: https://yusyutsusyakaitori.com/hiace-kaitori/
ハイエース100系の買取相場の詳細は「ハイエース100系の買取相場はいくら?高価買取のために抑えておくべきこと」をご覧ください。
ハイエース200系の買取相場
ハイエースの中では現行版モデルとして100系よりも高い人気を誇る200系ですが、基本的に海外からの需要が高い傾向があります。
現在では様々な型式やモデルによって販売されていますが、中古車とは思えない金額で買取される可能性が十分に考えられます。
場合によっては新車購入価格よりも高い金額で買取されるかもしれません。
車の状態によって買取価格は異なってきますが、たとえ10年落ちのハイエースであっても100万円以上の金額で査定されることもあり得ます。
査定額だけに目がいくのも良いですが、買取業車は査定額以上の金額で海外輸出を行い、査定額以上の金額を手にすることを覚えておきましょう。
【ハイエース200系 買取相場】
1989年〜2004年 | 10万km〜 | 10万km〜15万kmまで | 15万km〜20万km |
100系AT車全グレード | 2,200,000円~ | 1,700,000円~ | 950,000円~ |
100系MT車全グレード | 2,100,000円~ | 1,650,000円~ | 920,000円~ |
ハイエース200系の買取相場の詳細は「ハイエース200系の買取相場と高く売れる理由を解説」をご覧ください。
ハイエースを高く売るために欠かせない5つのポイント

ハイエースをより高い買取価格で売るためにはいくつかのポイントが挙げれますが、その中でも以下の5つのポイントが大切になってきます。
ハイエースを買取業車に査定する予定のある方は是非とも確認すべきポイントです。
5つのポイントで買取査定額が決まるといっても過言ではありません。
- グレード&年式とボディカラー
- 走行距離
- 装備面の充実度
- 事故歴
- 内装、外装の状態
グレード&年式とボディカラー
ハイエースを買取額を高くするためには、グレードと年式、ボディカラーが重要なポイントです。ハイエースには様々なモデルや型式のものがありますが、グレードが高く、新しい年式であるほど買取価格が高い傾向があります。
逆に年式の古い場合や低いグレードではそこまで買取額に期待できません。
ボディカラーとして高価買取が期待できる色は、ブラックカラーとホワイトカラーです。定番色であるシルバーカラーも狙い目のボディカラーになっています。
関連記事:ハイエースの車体の色によって買取価格は変わるのか?
走行距離
走行距離は車の生命線とも言われており、距離数が多いほど車の状態が悪くなる傾向があります。買取査定額の見込める走行距離ラインとしては約10万kmです。
しかし、ハイエースに限っては走行距離があまり問題視されていませんが、査定に出した際に走行距離が少ないことにデメリットはありません。減額される可能性はありますが、普通車ほどではないことを覚えておきましょう。
装備面の充実度
ハイエース以外の車でも同じことが言えますが、基本的にカスタパーツや装備面が充実しいている車ほど高い買取価格が期待できます。
特にハイエースについては、カスタムパーツの種類が豊富であり、自分流に車をドレスアップしている方が多いでしょう。
中にはハイエースを本格的に改造している方もいますが、カスタムパーツや装備面が充実しているほど車の価値が上がっていきます。
事故歴
車の走行距離ではなく、中古車市場では事故歴も買取価格に大きな影響を与えます。
中古車の事故歴とは、車本体の背骨部分であるフレーム損傷のことを意味しており、走行に影響を与えると判断された場合や修復した修復歴があるとその分、減額する可能性が高いです。
例え車の故障や損傷を修復できたとしても完全に車の性能を戻せる訳ではないので、減額にならないように車を大切に運転してください。
内装、外装の状態
ハイエースを高く売りたい場合には外装、内装の状態にも気をつけましょう。
たとえ外装が綺麗な状態のハイエースであっても車内がゴミだらけで掃除していなければ、マイナス評価になってしまいます。
買取業者にハイエースを持って行く際には、車の買取価格に支障が出ない程度に綺麗にしておきましょう。
ハイエースの買取相場のまとめ

日本だけでなく、アフリカや南米、アジア圏内などを中心に需要と人気の高いハイエースですが、使いやすさ、カスタムパーツの豊富さ、耐久性ともにトップクラスの性能を誇ります。
日本で10年落ちの車はいわゆる「ボツ車」とも言われますが、ハイエースに限っては年式や走行距離に関わらず、100万円以上の買取価格が出る可能性があります。
日本と海外との需要の違いにも驚きを隠せませんね。
ハイエースを買取査定に出す予定のある方は、この記事の内容を参考にして、1円でも高い買取価格で車を売りましょう。