トヨタ自動車が製造しているキャブオーバータイプのワンボックスカーといえば、ハイエース。
100万キロ以上の走行にも故障しない耐久性と、あらゆる環境下の中で運転できる走破性が海外でも非常に評価の高い車両として人気があります。
そんな国内外関係なく人気の高いハイエースですが、全長や全高、全幅などの車の大きさはどうなのでしょうか。
ハイエースの定員数には2名〜10名までと幅広いバリエーションのモデルが揃っていますが、車両の大きさと人気には関係性があるのか。
今回はハイエースの大きさ(全長、全幅、全高)について記事を解説します。ハイエースの大きさについて知りたい方は是非参考にしてみましょう。
ハイエースが大きく見える理由は〇〇が原因
ハイエースが普通車よりも大きく見える理由には、「室内空間の広さ」と「ボディ形状」が関係しています。
ハイエースにはボンネットがない分、車体の前後左右の長さ全てを室内空間として利用できるメリットがあります。
カタログ値を確認すると荷室長は3,000mになっていますので、ミニバンの室内長は収まる形です。
また、ボディサイズの大きさには全高の高さとスクエアなボディ形状にも影響を与えており、長方形型をした車の形状として大きく見えてしまうことは仕方ありません。
一般的に「ハイエースと聞くと大きな車」とイメージしてしまう方がほとんどだと思います。
車体の見切りのサイズ感が良い
5ナンバーサイズでありながらも小回りの効きやすさが魅力的なハイエースですが、「車体の見切りの良さ」も特徴的なポイントの1つです。
ミニバンのデメリットとして小さなボンネットが視界の妨げになり、見切りを悪くしている傾向がありますが、他の車と比べてボンネットがない分、見切りの良さは丁度いいサイズ感にまとまっています。
右前方は運転席のすぐ手前であり、左前方は車体前部の四角を移す「ガッツミラー」が装備されていることから左方端の目印になり見切りの良さがポイントです。
また運転席が高い位置に設定されている分、視認性にも優れている特徴があります。圧倒的な室内空間の広さと運転のしやすさは、ハイエースを運転する全ての人を満足させる車になっているでしょう。
ハイエースのナンバー区分一覧
ハイエースの種類にはハイエースワゴンやハイエースバンなど、様々な種類やグレードの車種がありますが、各ハイエースのボディサイズや乗車人数によってナンバー区分が変わってきます。
各ハイエースごとのナンバー区分を以下の表でわかりやすくまとめてみました。詳しくみていきましょう。
◆ハイエースのナンバー区分
ナンバー区分 | 1ナンバー | 2ナンバー | 3ナンバー | 4ナンバー |
該当モデル | ハイエースバン | ハイエースミューター | ハイエースワゴン | ハイエースバン |
分類 | 普通貨物車 | 乗合自動車 | 普通乗用車(定員10名以下) | 小型貨物車 |
定期 | 普通自動車(全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下)で貨物用途の車。 | 普通自動車で定員11人以上。 | 普通自動車で定員10人以下。 | 小牛田自動車(全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下、排気量2,000cc以下)の条件を満たす貨物自動車 |
マニュアルやオート、スペックの違いなどナンバー区分が確認しにくい車ですが、どうしても自分でわからない場合には、一度店舗のスタッフの方に尋ねてみましょう。
なお各ナンバー区分別の自動車税については「ハイエースの自動車税の裏ワザとは?維持費を抑える方法をご紹介」を参考にしてください。
ハイエースの大きさ(全長、全幅、全高)はどのくらい?
ハイエースのバリエーションには様々な種類があり、定員数は2名〜10名までとモデルと幅広い特徴があります。
さらにハイエースコミューターも含まれば、最大定員数が14名まで乗車可能です。代表的なハイエースの大きさ(全長、全幅、全高)について詳しくみていきましょう。
◆代表的なハイエースの大きさ
車種名 | タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
ハイエース | ショート&標準ルーフ | 4,695mm | 1,695mm | 1,980mm | 2,570mm |
ハイエース | ロング&ハイルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,275mm | 3,110mm |
ハイエースは車体サイズが大きい分、インパクトの強い印象がありますが、小回りがききやすく耐久性にも優れています。
また、運転席の位置が高い分、周りの状況も確認しやすいのも1つの特徴です。
ハイエース・バンの大きさ(全長、全幅、全高)
ハイエース・バンの大きさ(全長、全幅、全高)について解説します。ハイエースやハイエース・ワゴンと比較して大きさに違いがあるのか、詳しくみていきましょう。
◆ハイエース・バンの大きさ
車種名 | タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
ハイエース・バン | スーパーGL・ロング標準ルーフ | 4,695mm | 1,695mm | 1,980mm | 2,570mm |
ハイエース・バン | スーパーGL・ロングワイドミドルルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,280mm | 2,570mm |
ハイエースの中でもボディサイズの区別がつけにくいハイエース・バンは、仕様によって車の大きさが異なります。
グレードごとの大きさを理解し、駐車場の高さや幅、ショッピングモールの高さ制限を確認した上で運転しましょう。
ハイエース・ワゴンの大きさ(全長、全幅、全高)
ハイエース・ワゴンの大きさ(全長、全幅、全高)を確認してみましょう。ハイエース・ワゴンには「GL」と『DX」「グランドキャビン」の3種類があります。
GLはガソリン車であり、DXはディーゼル車、グランドキャビンはハイルーフで全長が長くなっています。
ワゴンはハイエース・バンに比べてボディサイズの展開がわかりやすいです。乗車人数は10名、ナンバー区分は3ナンバーとなっており、荷室が乗員スペースを兼ねています。
◆ハイエース・ワゴンの大きさ
車種名 | タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
ハイエース・ワゴン | ワイドGLハイルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 2,570mm |
ハイエース・ワゴン | ワイドDXハイルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 2,570mm |
ハイエース・ワゴン | ワゴングランドキャビンハイルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,110mm |
ハイエース・ワゴン | ワイドGLミドルルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 2,570mm |
ハイエース・ワゴン | ワイドGLミドルルーフ | 4,840mm | 1,880mm | 2,105mm | 2,570mm |
ハイエース・ワゴン | ワイドDXミドルルーフ | 4,840mm | 1,880mm | 2,105mm | 2,570mm |
ハイエース・コミューターの大きさ(全長、全幅、全高)
ハイエース ・コミューターの大きさ(全長、全幅、全高)を他のモデルと比較してみましょう。
乗車人数が10名を超えるコミューターでは、普通免許では運転できない大きさの車になっており、中型免許または大型免許が必要です。
ナンバー区分は2ナンバーです。
◆ハイエース・コミューターの大きさ
車種名 | タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
ハイエース ・コミューター | GL(3Lディーゼル) | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,110mm |
ハイエース ・コミューター | DX(3Lディーゼル) | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,110mm |
ハイエース ・コミューター | GL(2.7Lガソリン) | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,110mm |
ハイエース ・コミューター | DX(2.7Lガソリン) | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,110mm |
新型ハイエースの大きさは?
2019年2月にフィリピンでワールドプレミア化された新型ハイエースは、ボディサイズの大型化を目的に開発された海外向けモデル車です。
海外の様々な環境下での運転を可能にするため、日本車基準の大きさよりもボディサイズが大きく、耐久性に優れています。
観光用のバスや物流、乗合バスなど様々な需要に対応できる一台です。
◆新型ハイエースの大きさ
車種名 | タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
新型ハイエース | ショート&標準ルーフ | 5,265mm | 1,950mm | 1,990mm | 3,210mm |
新型ハイエース | ロング&ハイルーフ | 5,915mm | 1,950mm | 2,280mm | 3,860mm |
現行版との大きさの違い
現行版の200系ハイエースと新型ハイエースの大きさを比較してみると違いは歴然です。
ショート&標準ルーフでは、全長+570mm、全幅+255mm、全高+10mm、ホイールベースが+640mmとなります。
ロング&ハイルーフでは、全長+535mm、全幅+70mm、全高-5m、ホイールベースが+750ずつサイズアップしています。
ハイエースの大きさについて解説してきましたが、モデルやグレードによってハイエースの大きさが異なることがわかりました。
まとめ
ボディサイズが比較的大きいと言われるハイエースですが、見切りの良さや視野の確保性など、運転しやすい車としても高い人気があります。
また、フィリピンを中心にプレミアム化して開発される新型ハイエースでは、海外仕様に向けて現行版よりも大きなボディサイズを記録しています。
国内国外に関わらず、需要と人気の高いハイエースですが、時代に合わせて様々な工夫が施されているのですね。ハイエースの大きさを比較し、是非参考にしてみてください。
参考:https://toyota.jp/pages/contents/hiacewagon/005_p_009/pdf/spec/hiacewagon_spec_201503.pdf