日本のSUVと聞いてどんな車を思いつきますか?
- トヨタのハリアー、C-HR
- 三菱のアウトランダー
- スバルのフォレスター
- ホンダのヴェゼル
- マツダのCX-5
など、たくさんの車種がありますよね。
現在では上記のような、比較的乗用車に近く主に舗装された道路を走行するための乗り心地と燃費性能を重視したモデルが人気を獲得していますが、本格オフロードSUVはどうでしょうか?
今回は、そんな本格オフロードSUVの代表格、トヨタの「ランドクルーザー」について、買取価格の相場をグレード別に紹介します。
ランドクルーザーの買取相場、グレード別情報
ランドクルーザーは新車価格が約482万円から約697万円の比較的高級車と呼ばれるSUVです。
購入後の維持費も高く、燃費も決して良くないランドクルーザーですが、中古車としての人気は高いのでしょうか?
買取価格の相場を調べましたので、グレードの特徴と共に見ていきましょう。
※買取価格はhttps://toyota.jp/service/tradein/dc/topを参考に、https://www.goo-net.comに掲載されている実車の価格から割り出した数字となっています。時期や、相場により変動しますのでご了承ください。
AX
ランドクルーザーの中でも基本となるベーシックなグレードです。
外装や内装に特に豪華な装備はありませんが、ゆったりした乗り心地やエンジンパワー、室内の広さなどは他のグレード比べて遜色はなく、上級グレードまでを求めない価格と装備内容にバランスが取れたグレードです。
◆AXグレードの買取相場価格(単位:万円)新車価格524万円
2年落ち | 3年落ち | 4年落ち | 5年落ち | |
買取相場 | 393 | 381 | 369 | 351 |
新車価格との差額 | 131 | 143 | 155 | 210 |
AX Gセレクション
ベーシックなAXグレードをベースに外装には大きな変更点はなく、内装の快適装備や質感にこだわったモデルとなっています。
KDSSと呼ばれるオンロードとオフロードそれぞれに最適な走行フィールを実現するシステムや、LEDのヘッドランプがロービーム/ハイビーム共に採用されています。
中でも、本革シートへの変更点が特徴で、シートヒーターや電動パワーシートが備わるので、ランドクルーザーの高級車感を味わえるように装備がプラスされています。
買取価格もAXと比べると高くなっていますが、新車価格の差額ほどありませんので、費用面のみで考えると少し損をしてしまうこともあります。
購入時に余裕があるならZXグレードを購入する方が、売る時の価格との比率で見るとお得になりますので、これから購入を考えている人は注意しましょうね。
◆AX Gセレクションの買取相場価格(単位:万円)新車価格597万円
2年落ち | 3年落ち | 4年落ち | 5年落ち | |
買取相場 | 417 | 402 | 397 | 382 |
新車価格との差額 | 180 | 195 | 200 | 215 |
ZX
ランドクルーザーの中で最上級のグレードです。価格も高くなっていますが、その分装備も充実していますね。
以下が主に追加される装備内容です。
- 20インチ専用アルミホイール
- 4-Wheel AHC &AVS
乗降時、走行時、悪路走行時とシチュエーションに合わせて車高を変える事が出来るシステムです。加えて走行状態に応じて減衰力を調整し、乗り心地の向上に寄与しています。快適な乗り心地と操縦安定性を両立させるシステムです。 - プレミアムナッパ本革のシート表皮(ブラウン色が選択可能)
- サイドミラーにヒーターとメモリー機能
- パワーバックドアを選択可能
- ステアリングのチルト&テレスコピック(電動、メモリー機能付き)
- サードシートの稼動がセミパワー式
- ブラインドスポットモニター
- チルト&スライド電動ムーンルーフ
など。。。
本格的なオフロード性能を持ちつつ、インテリアとエクステリアに豪華さと機能性を兼ね備えたモデルとなっています。
もちろん、中古車市場での人気も高く、買取金額も高額です。
特に、エアロパーツやホイールをカスタムしているような車両でも人気がありますので、乗り換えを考えている人で、ZXに乗っている人は、一度査定だけでもしてみる価値があるかもしれません。
改造車の車買取については「改造車は買取時の価格にどう影響する?」を参考にしてください。
◆ZXグレードの買取相場価格(単位:万円)新車価格697万円
2年落ち | 3年落ち | 4年落ち | 5年落ち | |
買取相場 | 417 | 402 | 397 | 382 |
新車価格との差額 | 280 | 295 | 300 | 315 |
ZX Gフロンティア(トヨタ店70周年特別仕様車)
こちらは番外編ということで、トヨタ店70周年を記念して設定された特別仕様のモデルです。
最上級グレードZXをベースとして、内装や外装、また機能的に特別な装備を与えられた限定モデルで、中古車市場でも特に高い買取価格が実現できそうなモデルですので紹介しておきましょう。
主な特別装備は以下の通りです。
- ダークブラック加飾LEDヘッドライト
- クロームとシルバー色のルーフレール
- ラック&シルバー色の20インチアルミホイール(デザインはZXと同じ)
- パワーバックゲートが標準装備
- ブラック本革ステアリング
- 革シートの一部や、ドア内張りがキルティング加工されている
- ドアトリム、インストルメントパネルのウッド加飾部分がシルバー加飾に変更
- センターコンソールにクールボックス標準装備
- 専用の車検証ケース
などになります。
また、ボディ色は標準のZXに用意されているブラックアティチュードマイカは存在しませんので、黒系はブラックのみの設定となっていたようです。
販売台数も多くありませんので、乗っている人は高価買取のチャンスかも知れませんよ!
◆ZX Gフロンティアの買取相場価格(単位:万円)新車価格723万円
2年落ち | 3年落ち | 4年落ち | 5年落ち | |
買取相場 | – | – | 543 | 537 |
新車価格との差額 | – | – | 180 | 186 |
GX
こちらは、ランドクルーザーの中で最もシンプルなモデルで、外装内装の質感もメッキパーツや革などは使用されず、機能面も省かれています。
もちろんその分価格も安く設定されているため、新車も廉価モデルとなっていますが、買取時もその分低くなっていますね。
◆GXグレードの買取相場価格(単位:万円)新車価格482万円
2年落ち | 3年落ち | 4年落ち | 5年落ち | |
買取相場 | 367 | 342 | 327 | 312 |
新車価格との差額 | 115 | 140 | 155 | 170 |
高額買取のランドクルーザーの特徴
上記では、グレードごとにおおよその買取価格の相場を見てきましたが、中でもどういった装備内容やボディ色のランドクルーザーが人気があるのかをご紹介します。
ボディ色は白か黒が人気
どんな車でも人気の高いモデルですが、ホワイトパールやブラックなどの、「白」「黒」系のランドクルーザーに人気が集まっています。
特にホワイトパールは、暑さの厳しい石油採掘国でも人気があるので、セレブに人気の高い色です。
黒だとどうしても車内が暑くなってしまうので、そういった所も影響してくるみたいですね。
国内販売であれば、若干ですが黒系の方が人気が高いので、グレードの低いタイプのランドクルーザーには有利でしょう。
ボディカラーの買取価格への影響は「ハイエースの車体の色によって買取価格は変わるのか?」でも解説しています。
サンルーフがあると高額買取?
SUVに限らず、サンルーフ(トヨタではムーンルーフと呼ぶ)がついている車が人気が高いですね。
この装備がついているというだけで、10万円ほど買取金額が上がるケースもあるようですので、付けておいて損はない装備ではないでしょうか。
内装色は明るい色が人気色
どちらかと言えば、「セレブな車」という印象が最近は強くなっているランドクルーザーですので、スパルタンなブラックの車内より、明るいベージュやZXにあるブラウン系の内装が人気です。
また、輸出されて販売されることも多いランドクルーザーは内装が明るい色の方が人気が高いため、買取金額でも重視されることがあります。
型落ちのランドクルーザーもまだまだ人気、買取価格を諦めないで
中古車市場を見ていると、年数が経過した全モデルのランドクルーザーなどでも、まだまだ100万円以上で販売されている車両が多いです。
10年以上経過していて、10万キロ以上走行していても買取金額で値段がつくケースもありますので、諦めずに査定をしてみましょう。
まとめ
今回、色々と調べてみましたが、ランドクルーザーは大変人気のある車だということを再確認できました。
リセールバリューの高い車両なので、高額で買取が出来る内に手放して、新しい車に乗り換える事も出来ますし、もう一度ランドクルーザーを選ぶ際には、高く売れそうなグレードや装備を選択して購入するのもいいでしょう。